【令和3年5月】お便り

【令和3年5月】お便り

お便り

めだ

たないように擬態で姿を隠す虫もいれば
派手な模様の羽で外敵に見つかっても大丈夫な
生命力をパートナーにアピールする鳥もいたりと、
生き物の姿かたちは生きることに直結していることもあるようです。
 一時期、絶滅危惧種とされ話題になったメダカも
最近は飼育がちょっとしたブームとなっており、
ペットショップ等でも見かけるようになりました。希少価値だけではなく
種類によって色も様々で見ているだけで楽しいのも理由の一つかもしれません。
 自然界での住処が減っているのは悲しいことですが、
生まれ育った場所を離れても生き抜くその姿からは
強い生命力や大きな可能性を感じます。

かの

うせい(可能性)を小さな体に秘めているのはメダカだけではありません。
身近なところだと子供たちは可能性のかたまりですね。
 先日、上伊那のいくつかの新聞店で地域貢献の一環として
近隣の小学校に飼育用のメダカをお届けする活動を行いました。
コロナの影響による学習カリキュラムの遅れなどの理由で
お届けできない学校もありましたが、私の担当地区は
先生方のご協力もあり、高遠、高遠北、長谷小学校の
三校すべてに協賛してもらえました。
 メダカをお届けした時の生徒さんたちの反応は予想以上で、
大人がメダカを見たときに感じる「きれいだな、かわいいな。」という
気持ちをあちらは体全体で表してくれました。
 あんな風に体験するすべてのことに全力で接することが
可能性を広げていくんだなあとうらやましく思うのと同時に
同じように日々、わくわくする気持ちを忘れなければ
いい年のおじさんである自分の可能性だって捨てたものじゃ
ないんじゃないかと年甲斐もなく胸が熱くなりました。
品物を届けた相手から品物以上のものを受け取った経験は
この仕事を続ける大きな支えになっています。
人手不足もあり仕事に追われる毎日の中で忘れがちなことを
思い出すことができました。

学校は~♬